このログにはBGMが含まれています。
音量設定をONにしますか?
(後からでもメニューから設定変更できます)

霹靂に、晴天と虹を。

20210406_0

!SYSTEM
甫嶺 史織が入室しました
甫嶺 史織
よいしょよいしょ
!SYSTEM
ヨーゼフが入室しました
ヨーゼフ
(のそ)
甫嶺 史織
やあやあ
さて
ヨーゼフ
うむ
甫嶺 史織
無計画ですがどっからやろうかしらね
出会ったのが15歳高校入学直前~直後?くらいになるのかな
ヨーゼフ
そうなるかなあと
ぼんやり考えていた
甫嶺 史織
ふむふむ
ヨーゼフ
ちょうど今頃の時期かなと……
甫嶺 史織
フフ
ヨーゼフ
こう 桜が散っちゃってさ
甫嶺 史織
じゃあ高校入学前、くらいにしておくか
ヨーゼフ
葉桜になったくらいの時期ですよ
ソウダネ!
甫嶺 史織
じゃあなんかそこらへんで
寮に入る前に支部にきて よぜふが挨拶とかして?
ヨーゼフ
お互いに?最悪な初対面を?
する?
甫嶺 史織
挨拶の場面ではでも話しそうにないんだよな
ヨーゼフ
そうだわね
甫嶺 史織
そっからなんかひとつ軽い任務でも終えたくらい?の?
ヨーゼフ
任務とかで「じゃあそこ年近いし」って一緒に組まされて~みたいな
かんじを考えていた
甫嶺 史織
いいね
じゃあなんかこう 軽いジャーム捜索と討伐を終えた くらいの
ところから、でいいかしらな 討伐するところからやってもいいけど
ヨーゼフ
じゃああれだ
よぜふが一人でとどめをさしちゃった的な
そういうシーンから…?
甫嶺 史織
イイネ
ヨーゼフ
ハナゼフ独断で動きすぎ
甫嶺 史織
今 も そ う だ よ
じゃあよぜふが留めさしてそこにようやく追いつくくらいで行くか
ヨーゼフ
ワーイ
甫嶺 史織
じゃあ僕はBGM探してくる(?
ヨーゼフ
背景をよっこらせと探そう
!SYSTEM
BGMを変更 by 甫嶺 史織
無題100%
甫嶺 史織
適当なギターミュージック
ぽろろん
!SYSTEM
背景を変更 by ヨーゼフ
繁華街(昼雨(あり)/(C)きまぐれアフター
甫嶺 史織
雨だ
ヨーゼフ
雨から始まったほうが
彼ららしいかなと
甫嶺 史織
なるほどね……

甫嶺 史織
じゃあなんか背景描写は……とりあえず甫嶺目線でいれておこう てきとうに
ヨーゼフ
(ゼフ目線打ってた)
甫嶺 史織
じゃあ
まかせるー
ヨーゼフ
おあ
オッケーオッケー
甫嶺 史織
アアー
ふふ
頼んだ
(正座
──思い返せば、それはちょうど2年前の今頃だった。

「先週までは桜も咲いていたんだけどね」
日曜の雨で散っちゃって。
迎えに来たエージェントがそんなことを言っていたのを、覚えている。
……そこになんと返事をしたんだったか。
覚えていないということは、然程気のある返事を返してはいないんだろう。

悪いことをした、と今になって思う。
ほんの2年前と言えばそうだけれど、ティーンエイジャーにとっての2年は、人生観から何から、丸ごと変わるのにだって十分な時間だ。
それは無論、俺だって例には漏れず──
……とはいえ、ここまで変わるとはだれだって予想すまい、という思いもある。


事の起こりは、ちょうど2年前。
上がり切らない雨の中、街路樹がすっかり葉桜になっていた頃のこと──…

ヨーゼフ
というかんじで…(もそ
甫嶺 史織
ありがっとい
ヨーゼフ
もんだいないだろうか
甫嶺 史織
おっけー
じゃあとりあえず追っかける描写入れちゃって大丈夫かしら
ヨーゼフ
うむ
甫嶺 史織
おっけーい
ヨーゼフ
ヨーゼフを見失った運のないほれいしおり15歳から…
 
甫嶺 史織
──正直に告白するなら、挨拶の時からなんだアイツ態度でけえな腹立つ、とはおもっていたけれどもさ。
「だからってさあ──!」初っ端から!単独行動に走るやつがいるかよ!!
雨の中を走って、滑って転びそうになって止まって。
それでいい加減息も切れてきたけど、走って、走って。
ようやく、レネゲイドの気配が近づいたのを感じて──
「ッの、お前ふざ、っけんなよ!」
ヨーゼフ
路地の奥で、至極つまらなさそうな顔のまま、ばちりと青い稲妻を弾けさせる。
「──遅い」
甫嶺 史織
「はあ!?」
ヨーゼフ
抵抗する力を失くしたジャームの体を甫嶺に向けてげしりと蹴り飛ばして。
「もう終わったぞ。連絡はお前の役目だろう」
甫嶺 史織
「お前、な」もう生き物からただのモノに成り下がったジャームに一瞬怯んで、けれどそれを蹴り飛ばす姿に明らかな嫌悪感を見せて。
「勝手に突っ走っといてなんだよその態度」
「つーかそいつのこと蹴んな」
ヨーゼフ
「そうか」そりゃすまない、と肩をすくめて。
甫嶺 史織
ハナちゃんといいヨーゼフと言い感じ悪いなあ(関心
感心
ヨーゼフ
「連絡は俺の仕事だからな、任せとけ──そう息巻いたのはお前じゃなかったか」
甫嶺 史織
「それができなくなったのはお前が俺のこと置いて走ってったからだろ、っていってんだよ」
ヨーゼフ
「ああ、悪かった」
「まさかついてこられんとは予想もしてなかったからな?」
「置いていく速度で走ってしまったことは謝ろうじゃないか」
くるりと向き直って。
甫嶺 史織
「ああそうだな悪かったよひ弱なチビで。俺だって組んだ相手が後ろも見ずに馬鹿みたいに走るしかできない野郎だとは思ってなかった」
は、と鼻で笑いながら端末を取り出して、支部へ連絡をとる。
ヨーゼフ
その一言にぴくりと眉を吊り上げて。
甫嶺 史織
端的に状況を報告、カバーのために必要な人員を要請。──こんなことは慣れている。
ヨーゼフ
「──なんだ、その言い草は……おい!!」
甫嶺 史織
「報告は以上です。現場で待機します」淡々と報告を終える。
ヨーゼフ
足早に近づいて肩をがしりと掴んで
甫嶺 史織
「何?」
ヨーゼフ
「取り消せ」
甫嶺 史織
「何を?」
ヨーゼフ
「さっきの言だ」
甫嶺 史織
「やーだね。事実しか言ってねえし俺」べ、と舌を出す。
ヨーゼフ
「な──んだと」舌を出されてますます頭に血がのぼる。
甫嶺 史織
「周りに恵まれてたんだなお坊ちゃん、突っ走っても併せてくれる大人に囲まれてた感じ?」
ヨーゼフ
「人に向かってなんだその──礼儀もへったくれもない──」
甫嶺 史織
「うちの支部は悪いけどそんなにお上品じゃねーんだよばーか」
ヨーゼフ
「っ……この、減らず口めが!!」
掴んだ肩を乱暴に突き放してぷいとそっぽを向く。
甫嶺 史織
「なに?もう降参かよ」
ヨーゼフ
「貴様なんぞの相手をしているだけ時間の無駄だ」
甫嶺 史織
「そ?じゃあその辺で筋トレでもしてろよ一人で」はん、と鼻で笑いながら、もうすっかり熱を失ったジャームに近づいて。
ヨーゼフ
ああそうとも、最初から思っていたんだ。
なんだかぱっとしない奴を付けられたと──その結果がこれだ。
甫嶺 史織
開いたままだった瞼を閉じてやる。──せめて苦しまないで逝けたならよかったと思うけど。そうじゃないんだろうな。
ヨーゼフ
フン、と鼻を鳴らして後ろを向く。
後始末はどうせ勝手の分かるあいつに任せるしかないわけで。
甫嶺 史織
あとは何となく手を合わせたりする。別に何かの宗教とか信じてるわけじゃねーけど。
ヨーゼフ
……横目にちらりと見えた表情に見なかったふりをしたのはたぶん、意地だ。
甫嶺 史織
「……はーあ」しかしもう、下着まですっかりずぶ濡れだ。最低すぎる。
ヨーゼフ
「……」雨のせいかずきりと痛んだ足に少しだけ眉をしかめて、でも悟られないようにそっと姿勢を直す。
甫嶺 史織
「……怪我とかしたなら素直に言えよ?」
ヨーゼフ
「別に」
甫嶺 史織
「倒れても俺じゃ面倒とかみてらんねーからな」
ヨーゼフ
「生憎だがそこまでひ弱じゃない」
ヨーゼフ
こいつら売り言葉に買い言葉はずっとだな?
甫嶺 史織
わはは
甫嶺 史織
「あっそ」本人がそういうのならば、それでいいだろう。口を閉ざして、もう意味があるのかもわからないけれど傘をさす。
「…………」もっと意味があるのかわからないけれど、なんとなくジャームだった死体へも傘を傾けて。
ヨーゼフ
路地の入口から駆け寄ってくる、別行動していた組の姿を認めて、少し目を細める。
甫嶺 史織
早く処理班が到着しないかなあなんて思いながらため息をひとつ。
ヨーゼフ
「……来たぞ」
甫嶺 史織
「わかってるっつーの。お前よりも良いし」
よく見知った先輩達に手を振って、無事を知らせる。
「お疲れっす。報告通りこっちは損傷なしで、周囲への被害は──」これもまた手慣れた調子で、端的に報告を済ませる。
ヨーゼフ
こっちも一度手を上げて。
……こいつと組ませるのはこれっきりにしてほしいと、後で伝えようか。
そんなことを、報告を聞き流しながらぼんやりと考えて。
甫嶺 史織
こっちから願い下げだばーーーーーーか
ヨーゼフ
 
まあ、結局それを言わなくてよかったと、今となっては思うというか……
ヨーゼフ
こんなかんじ…?
甫嶺 史織
おけおけ
じゃあ1シーン目シーンアウト……
甫嶺 史織

ヨーゼフ
機嫌の悪いぜふ
甫嶺 史織
2シーン目 そんなこんなで初っ端から相互の印象は最低ですわらう
ヨーゼフもなかなかとがってんね──
ヨーゼフ
ごきげんわるぜふなのね
甫嶺 史織
ヨーゼフ
足もまだ痛いので……
甫嶺 史織
あんよがいたくてご機嫌ナナメかよお坊ちゃん
ヨーゼフ
そうだよ悪いか
甫嶺 史織
悪いわ
ヨーゼフ
すまんな……
甫嶺 史織
2シーン目~はどうしよっかね ここからなんか……学校で再会したりする??
ヨーゼフ
そうね
学校かな!
甫嶺 史織
おけい
でも会話しそうにないな???
ヨーゼフ
2シーン目は導入甫嶺目線でいく??
甫嶺 史織
いいよう
ヨーゼフ
なんとか話しかけに行くよ……
甫嶺 史織
まあ会話しなかったらしなかったでシーンアウトで次のシーンでいいや(開き直り
ヨーゼフ
甫嶺の開き直り
甫嶺 史織
そんなこともありました という話だからな……
これは今後も何度でも言うつもりだけれど、本当に俺はよく我慢したと思うんだよ。本当に。
言うことは聞かねえわ、勝手に突っ走るわ、それで注意したらついてこれないお前が悪いんだろみたいな顔するわ。
何様だよお前そうか王子様だな自分の国に帰れ、と言わなかっただけ俺は本当に偉いと思う。
 
そんなわけであまりにも印象は最低で最悪で、その割にうちの支部の大人たちも妙に気を使ってるもんだから腹立たしくて。
……まあ、それでも任務を一緒にこなす程度なら問題ないと思っていた。俺は人に合わせるのは得意ですし?

それがさあ。まさか楽しみにしていた高校生活にまで食い込んでくるとは思わないし思いたくなかったよな。
これについては今でも若干の不満がなくもないけれど──

甫嶺 史織
こんなかんじで
ヨーゼフ
ふふ
すまん!
甫嶺 史織
まあそんなこんなで1年生
ヨーゼフ
きらきらの
甫嶺 史織
よぜふちょっと遅れて入学してきたりする???
ヨーゼフ
まあそうね
編入みたいな扱いじゃないかな
甫嶺 史織
ふんふん
じゃあなんか甫嶺は当然入学式からいて平和に学生生活を楽しんでるところに
突然の転入生
ヨーゼフ
王子、襲来──
甫嶺 史織
ヒロインか?
ヨーゼフ
ヒロインかもしれねえ
甫嶺 史織
ヤダァ
ヒロインなら可愛い女の子がいいよ俺ェ
ヨーゼフ
悪かったな
甫嶺 史織
ほんとにな
 
(チャイムの音)
甫嶺 史織
朝。まだどことなくお互いにぎこちないクラスメイト達と、それでも上手く会話して関係を築く。こういうのは得意ですからね俺は。
自己紹介を兼ねた会話を楽しみつつチャイムが鳴れば席へ戻る。
!SYSTEM
背景を変更 by 甫嶺 史織
無題
ヨーゼフ
笑っちゃった
甫嶺 史織
(そっ
ヨーゼフ
芸コマ
ヨーゼフ
ざわつく気配の残る廊下を教師に伴われて歩いて。慣れないネクタイの位置を少し気にしながら、ドアの前で待つように言われて──
甫嶺 史織
担任が入ってくれば、お喋りを中断し黒板に向き直る。
始まったのはなんてことのないホームルーム──というわけではなく。
担任教師はその日の業務連絡もそこそこに、編入生徒のことを告げる。
甫嶺 史織
ほれい机の上にリプトンミルクティー置いてそうだな……
ヨーゼフ
やだ~~~~想像容易~~~~~
甫嶺 史織
「編入生」しかも海外から。
「なー超美人だったらどうするよ」なんて隣の席の男子にひそひそと話しかけたりもする。
男子生徒
「マジ?でも俺ケバかったらちょっとな~」
甫嶺 史織
生えてきた
男子生徒
「甫嶺はどうなのそこんとこさ」
ヨーゼフ
はやしちゃった…
甫嶺 史織
「えー?俺は全ての女の子は可愛いと思ってますよ」ほんとほんと。おっぱいが大きければ更にいうことはない。
ヨーゼフ
つい…
男子生徒
「へえー…?」
甫嶺 史織
「なんだよその目」
男子生徒
「いやいやなんでも、あっヤベ先生こっち見てる」
甫嶺 史織
おっと。黙って前を向く。
担任が扉に向かって手招くと、ガラガラと扉が開かれて──
甫嶺 史織
まあ現実はそんなブロンド美女とかそう現れやしねえよなーとかそんな失礼なことを考えつつミルクティーを口に含む。
ヨーゼフ
「…………」ずいと一歩踏み入り。
注目する生徒たちに、うるさそうに視線を走らせて。
甫嶺 史織
ごくごく。うん甘くてうまい。紅茶の味は一切しないけどそこがすk
「──!?」げほげほごほごほ。
ヨーゼフ
沈黙の中を真っ直ぐ、悠然と真ん中へ出る。
甫嶺 史織
ごほっ、ぐ、げほげほごほごほげほ
男子生徒
心配そうに横目で甫嶺を見る。ウソだろ女の子じゃなかったのがそんなにショック?
甫嶺 史織
いやいやいやいや聞いてねえしマジで何どういうこと何?どういう?
やべえミルクティー気管に入ったゲホッ
そんなこんなでごほげほ咳き込みながらもう一度前を見る。あんなクソ目立つ容姿の野郎を見間違える筈もない。
「……いや聞いてねえけど??」支部長さん???せめて先に一言さあ???
ヨーゼフ
何やら一部騒がしいがまあ、気にする必要もあるまい、と教師とアイコンタクトを取って。
「──ヨーゼフ、フォーゲルヴァーリ。ヨーゼフでいい。よろしく」
愛想がない──と思われただろうか。
こうも多くの同年代との交流はなにせ久しぶりだ。
心なしか教室が騒めいている、気がする。主に女性陣が。
女子生徒
ざわ…ざわ…
甫嶺 史織
「げほ」まだちょっと噎せながら、机に突っ伏しておく。いやほんと関わり合いになりたくねえし。
女子生徒
「え?ヤバ」「脚長」「顔ちっさ」「なに?寿命伸びるわ」「顔がいい」
甫嶺 史織
女子生徒さん…
女子生徒
顔が……良い……
甫嶺 史織
「──……」女子生徒達のざわめきは、しっかりと聞こえる。聞こえてしまう。あーほんとマジで最低すぎねえ??
ヨーゼフ
まあ、外国人は目立つらしいからな。気にしないでおこう、と平然とした顔を保ち。
ヨーゼフ
ほれい……
甫嶺 史織
「……美人どころか最低最悪の商売敵が来たぞおい」なんて、ぼやいてみたりもする。
男子生徒
「ああ…………」ちょっと絶望した声が聞こえる。
「マジか……」「いやでもあれはムリじゃん……」
甫嶺 史織
「なんでだよ……」久しぶりに学校にまともに通えるから色々と楽しみにしてたんですよ俺は。まさかこんなことになるとは──……
あー、じゃあ席は、などと担任教師がくるくると見渡して。
ヨーゼフ
ほれいくんどのへんのお席かな
甫嶺 史織
この時期なら五十音だから真ん中より少し右かな……
真ん中より少し右の……後ろの方とか……
「ああ、じゃあそこの一番後ろに」とあろうことか、甫嶺の列を指差してくる。
確かに、机がひとつ追加されてはいたけれど……
甫嶺 史織
「あ?」いやいやいやいや
ヨじゃん。もっと後ろ……いやフか?フで判断されたなこれ???
ヨーゼフ
「では」つかつかと歩み入って……そこではじめて、どっかで見た焦げ茶色に気づく。
嘘だろう?
甫嶺 史織
フとホだから五十音で並べられると割と近いなこいつらってフフッてした
ヨーゼフ
そうなんだよこいつら
甫嶺 史織
超しょっぱい顔。
ヨーゼフ
一瞬めっちゃ苦い顔。
甫嶺 史織
超しょっぱい顔。絶対話しかけてくんなよお前の構え。
ヨーゼフ
何を言わんとしているかはわからん。わからんが──
──まあ、困ったらこいつを通せばいいんだな、ということは。理解した。頷く。
甫嶺 史織
なんで頷いてんのコイツ。
ちょっとよくわかんないですねの顔。
ヨーゼフ
そのまま甫嶺の横を素通りして、腰を下ろす
周囲の女生徒がちょっとざわめいた。
甫嶺 史織
「──……」最低すぎる。あまりにも。
何とか無理矢理よかったことを見つけるなら──そうだな。
五十音通りにコイツが前じゃなくてよかった。
以上だ。
甫嶺 史織
黒板が見えなくなるからな──
ヨーゼフ
だいじょうぶだよ
このころはまだ そこまで身長差も──
ない──
このあと伸びるんだけども──
甫嶺 史織
でもですね
ほれいもまた
小さいわけで──
ヨーゼフ
そっか──
かなしいね
甫嶺 史織
相対的に──
ヨーゼフ
かなしいね──
ヨーゼフ
しかしだな。注目されてる時間、なんだか長くないか?
そんなわけで朝のHRは衝撃のニュースをもたらしつつ終わる。
一限目との間の僅かな休憩時間が始まって──
ヨーゼフ・フォーゲルヴァリの周りには、当然のように人(特に女子)が集まるのだった。
ヨーゼフ
(困惑気味に女性陣を見上げるプリンスの姿)
甫嶺 史織
(ふて寝)
ヨーゼフ
そうだ、こういうときに──
……寝てる、だと?
甫嶺 史織
しばらく休憩時間ごとに女子に囲まれてそうだな王子
甫嶺 史織
(ふて寝)
ヨーゼフ
ああそうだな、お前に期待なんてした俺がバカだったよ……と溜息を隠して。
女性陣には軽すぎない程度に笑顔で対応するとしよう
甫嶺 史織
あーあー可愛いなって思って話しかけるタイミングを図ってたあの子までさァ──
女子生徒
なお一部には遠目に拝んでいるなどするものもいる。
甫嶺 史織
あーあーあーあーみんな黄色い声上げて熱視線注いじゃってさーーー!!!!
「……とっとと授業始まれ」そんなことを地の底から響くような声で呟いたりなど。
男子生徒
「…………」後ろの騒ぎにちょっと引いた顔で頷いて。
甫嶺 史織
「……俺達は友達でいような」
男子生徒
「おう」
甫嶺 史織
男子生徒との心温まる交流
男子生徒
「おう……」
甫嶺 史織
「うん……」
ヨーゼフ
こいつきっと今でも友達だよ
甫嶺 史織
そう思う
キーンコーンカーンコーン。1限目の始まりを告げる鐘が鳴る。
女子生徒の皆さんも、お席にお戻りくださーい
甫嶺 史織
ここから……そうだな……お昼休憩か放課後にでも飛ぶ??
ヨーゼフ
それ
思ってた……
甫嶺 史織
放課後一緒に帰る???
ヨーゼフ
放課後のほうがまだざわつかないか?
そうしよう
 
* * *
 
そんなこんなで、ささやかな非日常の侵蝕を受けた一日も終わり。
生徒たちは思い思いに散っていく。おしゃべりに興じる生徒や、部活動の見学に向かう生徒達。
甫嶺 史織
そんなわけで俺は今日はまっすぐ帰る。昨日任務で宿題がさっぱりできなかったので。まあすぐに終わるけどさ、俺なら。
男子生徒
「じゃ、俺部活あるから」また明日な甫嶺
甫嶺 史織
「またなー」笑顔で手を振って。
では荷物をまとめまして。クラスメイト達に愛想良く挨拶をして、教室から出る準備。
ヨーゼフ
職員室から呼ばれてそのまま、すたすたと廊下を歩いて戻ってきて。
甫嶺 史織
「うげ」関わりたくない奴が真正面から来たのでさらりと華麗に回避して帰路に──
ヨーゼフ
「あ」うげとはなんだうげとは。
どうせ鞄は持ったままだったので、そのままその背を追いかける
甫嶺 史織
「何?なんか俺に用事でもあんの?」
ヨーゼフ
「用事、」というほどのものはないが──
「どうせ同じ駅だろう」
甫嶺 史織
「ああお前も電車なの」なんか車通学とか勝手にイメージしてた。
じゃなくて。
ヨーゼフ
「そうだが?」ほかに何があるんだ、という顔をして。
甫嶺 史織
「いやだからって別に俺についてくることねーだろ」
ヨーゼフ
「まあ、そうだが」そうだが。
「お前だって別に帰路だろう?」
甫嶺 史織
「そうだけど」
いや先日あれだけ言い合ったし……二人きりとか気まずくねえのかなこいつ……
少なくとも俺は気まずい。
ヨーゼフ
「……」ふいと目を逸らす。
甫嶺 史織
「……何」
ヨーゼフ
「どうせ同じ列車になるわけだろう」お前が変な寄り道さえしなければな。
甫嶺 史織
あ、この時点で
というかこの前の時点で
部屋がすでに一緒になってるのと
ヨーゼフ
寮と支部がそんな遠くない想定だった(よぜふはひとまず支部に帰ろうとしている)
甫嶺 史織
ここで判明するのとならどっちがいい と聞こうとして理解
ヨーゼフ
部屋は……これからなんじゃないかな……
甫嶺 史織
OK
ヨーゼフ
なんなら今から判明するんじゃないかな?()
甫嶺 史織
甫嶺 史織
「あー?」なんでこいつ俺の列車知ってんだ。と思ったけれど、寮に住んでいるのでも聞いたのだろうと理解する。
「あー」
ヨーゼフ
「なんだ」
甫嶺 史織
「別にー」
ヨーゼフ
「そうか」すたすた。
甫嶺 史織
「どうせ一緒に帰るなら可愛い女の子とが良かった俺」
ヨーゼフ
「残念だったな」
甫嶺 史織
「ほんとにな」
ヨーゼフ
はん、と鼻で笑う。
甫嶺 史織
「感じ悪」
「そんなんじゃ友達出来ねーぞお前」
ヨーゼフ
「そりゃすまん」
「友達?」
甫嶺 史織
「女の子はちやほやしてくれるでしょうけどー」はーー
「この調子なら男はお前を敵として団結するからな多分」人間は共通の敵がいるときにこそ団結する──俺は知っている。
ヨーゼフ
「ほう」それがどうした、と片眉を上げてみせよう。
「何か問題が?」
甫嶺 史織
「……あーはいはい」友達とかいなくても平気です、ってタイプね。チルドレンにもよくいるよ。
ヨーゼフ
「なんだその溜息は」
甫嶺 史織
「じゃ精々任務で休んだりしなくて済むように祈ることだな」この学校はそこそこに宿題が多いらしいことは既にわかり始めているしな。
ヨーゼフ
「?」首を傾げつつ。
甫嶺 史織
「友達無しでUGNエージェントと高校生をどっちもきっちりやり切るのはぜってー辛いから。精々頑張るんだな」俺は見せてやらんからな。
ヨーゼフ
「休まなければいいだけの話だろう」と言いつつ──難しいな、と少し考える。
甫嶺 史織
「無理無理。あーいう突っ走り方しかできない奴はすーぐ怪我して休むんだよ」
ヨーゼフ
「……」ちら、と足元に視線を落とす。傷は癒えきったわけではない。
というか──いや、思い出したらまた痛んでくる。よそう。
甫嶺 史織
そんなやりとりをしながら、下駄箱で靴を履き替えて、校門を出て。なんだかんだ気が付けば結局、一緒に帰っている。
「……やっぱ怪我でもしてんじゃねーの?ちゃんと申告しろよ」
「自己管理できないヤツには厳しいから、うち」
ヨーゼフ
「してない」先日の任務では、だけれど。
甫嶺 史織
「ふーん」
ヨーゼフ
「お前こそ、うっかり重傷を負わんようにな」
甫嶺 史織
「俺は怪我しねーもん、後方支援だから。前衛がちゃんとしててくれればな」
ヨーゼフ
「毎度前衛ばかりとも限るまい。人は少ないんだろう?あの支部は」
甫嶺 史織
「そーだけどさ。それでも俺には無理。完全に何もかも、そういうのじゃねーし」
ヨーゼフ
「ふうん?」
甫嶺 史織
「精々皆が動きやすいようにちょっといじる程度が精いっぱいの脇役ですし?」
駅の改札を抜けて、ホームへ向かいながらへらりと笑う。
ヨーゼフ
「……」改札に端末を翳しながら、小さく首を傾げる。
甫嶺 史織
「……何?」
ヨーゼフ
先日はさんざん言い争ったが、実際のところ、こいつのサポートは然程酷いというわけではなかった。
きちんと考えれば、単独行動のようになったのは、俺が飛び出したタイミングが悪かったという──つまり、どちらかといえば俺の非であるわけで。
甫嶺 史織
ちょうど学生と社会人でごった返す、この時間の駅のホームは少しばかり苦手で。極力レネゲイドの活動を抑え込むように意識する。
ヨーゼフ
とはいえ素直に謝りづらい雰囲気だし。
それに転属早々派手にやらかしましたとは、鳴り物入りで入ってきてしまった以上、非常に言いづらく──
「…………まで」
「そこまで、卑下する必要も、ないだろう」
甫嶺 史織
「うん?」
「……うん??」
ヨーゼフ
「だから」
「精々、だとか。そこまで謙遜する必要もあるまいと」
甫嶺 史織
「……………………」無言で数度目を瞬く。
ヨーゼフ
「──それは、自己評価としては正当ではないと、思う」
甫嶺 史織
「……え、何?今日は随分しおらしいじゃん?」
「疲れてんの?」
ヨーゼフ
「あくまで俺の視点でのものだし、この間のものがたまたま上手くいったのかもしれないというならそうかもしれんが、」
「……は?」
「いや、疲れてなどいないが」
「単に正当でないんじゃないか、と異論を申し立てただけだ」
甫嶺 史織
「いや。まあこの前の連絡係だろ引っ込んでろ下郎みたいな超感じ悪ィ態度と比べたら随分としなしなしてるから?」
ヨーゼフ
「なんだ、そういう扱いのほうが好みか?そこまでは言ってないだろうそもそも」
甫嶺 史織
「言ってましたー俺は記憶力良いからちゃーんと覚えてますゥ」
なんて言いながら、なんとなくおかしくなって少しだけ笑う。
ヨーゼフ
「根に持つタイプか?たちが悪いな」
つられて一瞬くつりと笑いかけて、慌てて真面目な顔を取り繕う。
甫嶺 史織
「そーよ?俺、早々簡単には忘れないから。そのままかっこつけてたいなら俺の前でヘマとかすんなよ」に、と悪辣な笑みを浮かべて。
ヨーゼフ
「……最悪だな」まじまじと見返して、心の底からといった風に言おう。
甫嶺 史織
「お前の態度と比べたら随分マシだよ」
ヨーゼフ
「はあ?」
甫嶺 史織
「この支部じゃ新入りの癖にえっらそーにしてさあ?どこの王子様か知らねーけど」こちらを見つめる目を見つめ返して、は、と笑う。
「悪いけど俺は先輩だかんなお前の」
そうこうする間に到着した電車に乗り込みながら、べ、とまた舌を出す。
ヨーゼフ
「そうか。では実力ですぐに追い抜いてやろう」
子供っぽいんだか何なんだかわからんな、こいつ。
甫嶺 史織
「そもそも立ってるフィールドが違うし勝負になんねーよ」
ヨーゼフ
「そうか?調査面でも俺は足手まといにはなるつもりはないが」
甫嶺 史織
「はいはい。そうしてくれるとありがたいですよ俺としても。働かなくて済むし」
ヨーゼフ
「お前なあ」
なんだこいつ。真面目なんだか不真面目なんだかまったくわからん。
たまに腹立つが──面白い。同世代とこう沢山話した経験があるわけではないが。
!SYSTEM
背景を変更 by 甫嶺 史織
無題
甫嶺 史織
スッ
ヨーゼフ
そんなことを考えていたら、がたん、と一際大きい揺れに一瞬よろめいて、慌ててつり革を掴む。
ヨーゼフ
仕事ができるわねえ
甫嶺 史織
つり革を掴んだまま、ふあと大きな欠伸をひとつ。
「なんだよ」
ヨーゼフ
「何でもない。変な奴だと思っただけだ」
甫嶺 史織
「お前に言われたくねーよ。俺は至って普通で善良な一般市民ですー」
ヨーゼフ
「なんだって?もう一回頼む」
甫嶺 史織
「俺は至って普通で善良な一般市民ですー」
「お前とはー違ってー」
ヨーゼフ
「…………」
しれっとした顔で開いた扉から降りよう。ちょうど着いたし。
甫嶺 史織
もう一回言わせたのは自分だろうがテメェ
ヨーゼフ
ははは。
甫嶺 史織
もう十分、お喋りには付き合っただろう。そっとポケットからウォークマンを取り出して、イヤホンを耳に入れて。
適当なプレイリストを再生する。──これがないと正直電車はまだキツいんだよなあ。もっとコントロールの制度を上げないといけないのは解ってるんだけど。
そんなわけで自分も電車から降りて、ヨーゼフを追うこともなく寮へ向かう。
 
甫嶺 史織
という
かんじかしら?
ヨーゼフ
かな?
甫嶺 史織

甫嶺 史織
ではちょきり
ヨーゼフ
チョキン
さて
甫嶺 史織
さて……
ヨーゼフ
2シーンなんだよなこれ
まだ
甫嶺 史織
わはは
まあシーン相談しながらだし
どしてもね!
ヨーゼフ
そうね
どしてもね!!
甫嶺 史織
じゃあ次くらいが問題のシーンですかね(?
ヨーゼフ
そうですね(?
甫嶺 史織
おじかんだいじょぶ?
もしあれならまた後日でも。僕はあと2時間ほどならーくらい
ヨーゼフ
ぼくもあしたは
在宅なので──
時間はぜんぜん!
甫嶺 史織
イイナァ
じゃああと1,2シーンてきとうに
ヨーゼフ
むしろそちらが
だいじょうぶか
ソウダネ
甫嶺 史織
では問題のシーン
よぜふが勝手に死にそうになるやつかな……
ヨーゼフ
そうだね……
甫嶺 史織
フフ
ヨーゼフ
じゃあ導入はこちらが……
甫嶺 史織
はあい
雨でいいかな(背景を探す顔
ヨーゼフ
いいんじゃないかな(直
!SYSTEM
背景を変更 by 甫嶺 史織
無題
甫嶺 史織
暗めで。
ヨーゼフ
友達出来ないぞ、と言ったのは、何もあいつが初めてではない。
日本に来てからというもの、周囲からは窘めやからかいや、いろんな意味合いで──それこそ支部長からも──投げかけられた言葉だった。
最初は単に、大人から子供へ掛けるお決まりの文句なのだろうと、そう思っていた。
確かに若いオーヴァードは精神的に不安定になりがちだし、孤立しがちだ。
実際俺もまあ、孤立していないとはお世辞にも言えん状況だったわけだが──それが堪えるとも思っていなかった。当初は。
甫嶺 史織
ほれい「ざまあ」
ヨーゼフ

慣れない異国でのたったひとりでの生活は、存外自由で楽しいものだったし。
まさか寮でまで同室にされるとは思っていなかったが、言葉を交わす相手が全くいないわけでもない。(八割ほどが互いへの憎まれ口なのはこの際置いておく)
季節が進むにつれ雨模様が増えがちなことを除けば、至極快適に毎日を過ごしていた。そう思っていた。

……今考えるだに、きっとハイになっていたんだろう。
生まれて初めて味わう自由に酔って、色々と抱えたものへは忘れたフリをして。
そうして少しずつ少しずつ、気づかないうちに、内側に疲弊を貯めこんで──
 
あの日だって、何か取り立てて大変な任務だった記憶はない。
ないけれど……気が付けば、地面に転がっていて。
弱まりつつある雨がしとしとと、俺の顔や手を叩いていた──

 
甫嶺 史織
ヨーゼフ坊ちゃん…
ヨーゼフ
「……、……」あれ。
動けない。何故だろう。
あちこちから激痛が走ってもうよくわからないが──ああうん、たぶん背骨(これ)だ。折れている。
腕もなんか変な方向に曲がって……うん、久々に派手にいったな。
妙に冷静にそんなことを思いながら、ゆっくりと再生(リザレクト)を試みる。
甫嶺 史織
「ッの、──馬鹿野郎!」なんとか追いついた先には、凄惨な──としか形容のしようがない現場。思わず怒鳴る。
ヨーゼフ
これが苦手だというのも笑い話だが、本当に苦手なんだ……
ああ、そう怒鳴るな。
集中が途切れると、うまく戻せない──
甫嶺 史織
「お、前、ふざけんなよ、この……ッ」怒鳴るのは怒っているからではなくて。恐怖を誤魔化すため。
「ふざッけんなよ、自殺したいなら一人で目に見えないところで勝手にしろ」こわい。──こわい。いつまでも、死の気配には慣れる気がしない。
ヨーゼフ
中途半端に繋がった骨が軋んで、浅く息を継ぐ。
騒がしいなと言ってやりたいところだが、今ちょっと声が出せる状態じゃないから待ってくれ。
甫嶺 史織
意識を集中して、因子を弄ってつなぎ合わせて。
こわい忘れろこわい集中しろ。ああもう本当に嫌だ。
ヨーゼフ
目の前の(まだやや薄暗いがなんとか見える)少年からレネゲイドの気配を感じて、僅かに瞬きする。
甫嶺 史織
ようやく何とか形にしたソレを、目の前のボロ雑巾のような彼に渡して。
ヨーゼフ
「……な、にを
甫嶺 史織
「うるせえ黙ってろ」震える指先を誤魔化すように握りこむ。
ヨーゼフ
「……」よくわからないけれど、静かにしろと言われたから黙っておこう。
甫嶺 史織
大丈夫。まだ助けられる範囲だ。──大丈夫。
世界樹の葉、だとか。そんな風に呼ばれるらしいこのエフェクトは、ソラリスのものほどではないけれど多少は役に立つ。
ざわつく胸の内をなんとか落ち着けながら、一先ずの治療を終えて息をつく。
ヨーゼフ
よかった。上手くいった──いや、助けられたのかもしれない。
確証はないけれど、他者を補助するのはこいつの得意分野だったはずだし。
どうにか元通りにした上体を起こす。
甫嶺 史織
べしゃ、と濡れた地面に座り込む。
ヨーゼフ
「…………」目の前のずぶ濡れの姿を見やり。
甫嶺 史織
致命傷にはなりえないにしても、気が付けばそれなり以上に負傷していた。手足の彼方此方が痛い。
ヨーゼフ
「すまん」
……これは。今回は、自分のミスだ。必要でないところで飛び出してしまった。
甫嶺 史織
「……疲れた」本当に、疲れた。
ヨーゼフ
「すまない……」
ああ、久々に。本当に──やらかした。
咄嗟のことすぎて、もう何が何やらあまりはっきりとは覚えていないが──
甫嶺 史織
「……ほんと、お前さあ」はあ、とため息をつきながら濡れてぺたりと額に張り付く髪の毛を掻き上げて。
「ずっと、……っつってもそんな長くないけどさ」
ヨーゼフ
「……」ちらり、と声の方を見やる。
自分ほどではないが傷だらけの手足が目に入って、ますます心が重くなった。
甫嶺 史織
「気になってたこと聞いていい?」
ヨーゼフ
「……ああ」
甫嶺 史織
「なー、お前さ。……死にたいの?嫌味とかじゃなくてさ。本気で聞きたくて聞いてるんだけど」じ、っとその目を見て。困ったような、心配するような、何とも言えない顔で問いかける。
ヨーゼフ
「……それは」どういう意味か、とは聞けなかった。
普段であればそんなことを聞いて何になる、とかなんとか返せたのかもしれないが、それもできず。
じっと見つめる目を見返しながら、考えて。
甫嶺 史織
「こんなこと続けてたらさ。死ぬよ、お前」
ヨーゼフ
「……死、にたいわけでは」
「ない、な」うん。そうだ。それはそうだ。
「死ぬわけにはいかない」
甫嶺 史織
「うん」
「じゃ今のやり方は変えるべきじゃねーかなと俺は思うわけ」困ったようにへらりと笑って
ヨーゼフ
「……そう、だな」それもそうだ。
このざまを見たら、彼らだって散々怒ったろう。
「……俺もそう思う……」
甫嶺 史織
「うん」
「死にたいなら勝手に一人でどっか行って死んでくれって言うつもりだったんだけどさ俺も」
「誰かが、……しかも顔知ってるやつが死ぬところなんてさ、見たくないし」
見慣れているだろう、と言われるけれど。今の自分がそういう立ち位置なのは理解しているけれど──それでも嫌なものは嫌だし。
ヨーゼフ
「……まだ会ってそう経ってないのに、か」
甫嶺 史織
「言ったじゃん。俺記憶力いーの」
「忘れられない。お前のことだって死んだらずーっと嫌な記憶としてきっと残るよ」
はあ、とため息をつく。……こんなやつのこと、放っておいた方がいいんだよなあほんとはさ。
ヨーゼフ
忘れられない──それはそうだ。天才(ノイマン)なんか微塵も入っていない俺ですらこうなのだから。
甫嶺 史織
「それで俺は大変善良で心優しい一般人なので、そういうのには耐えられねーし?」
「だからさ、……」困ったように眉を下げて、笑う。
ヨーゼフ
それもそうだ。善良はともかくとして、一般人とは流石に言えない俺でも。
少しばかり、否、少しどころでなく、堪えがたく思っているのだから──
甫嶺 史織
「だからさ。お前が死にたくないなら。ちゃんと生きるつもりがあるなら。俺もなんとかこう、何かさ。脇役なりにサポートくらいはできると思うし」
「俺が、なんとかしてやるからさ。……もーちょい自分を大切にしてもいいと思う、ぜ?」なんて。……何ができるわけでもないのに、流石に格好つけすぎかな父さん。
「あ、でもあんま期待しすぎんなよ。大したことはできねえからな俺はほんとに」
ヨーゼフ
言葉を探しながら、呼吸を一つ。
甫嶺 史織
「なー聞いてんのお前。なんとかいえよ」
なんだか段々恥ずかしくなってきた。あーあーあー。なんでこんな余計なこと言っちゃったかなあ俺。
ヨーゼフ
何か返さねば、と柄にもなく焦りがよぎる。
じわりと目頭が妙に熱い。……今だけは顔を覗いてくれるなよ、と少しだけ念じて。
「……脇役なんかじゃ、ないだろう」
甫嶺 史織
「どーかなあ。俺ほんと、どうしようもなくただの高校生だよ。UGNチルドレン名乗んの恥ずかしいくらいの」
ヨーゼフ
「嘘をつけ、ここまで俺に堂々と説教するやつがそんな程度であるものか」
甫嶺 史織
「ええ?」
「何お前。説教もされたことねえの?その性格で?」
茶化すようにけらけらと笑って。
ヨーゼフ
「そこまでずけずけとものを言ってこれるやつは──少なかった」
甫嶺 史織
「そー?まあお前なんかお偉いサンの息子かなんかなんだろ。よく知らねえし興味ねえけど」
「甘やかされて育ってんのなー」
ヨーゼフ
「そう、だったかもしれん」
甫嶺 史織
「……素直すぎて気持ち悪い」
「なんだその言いざまはとかそういう感じだろいつも」
ヨーゼフ
「許す」
「お前はもう、許す」
甫嶺 史織
「ええ?」何を?と問うように首を傾げて。
ヨーゼフ
「俺に向かって遠慮会釈なしにずけずけ言いたい放題することだよ」
甫嶺 史織
「はー?許すも何もそもそも友達同士にそんな許可制度ねえだろ馬鹿坊ちゃん」べー、とまた舌を出す。
ヨーゼフ
「ともだち」
「ともだち……?」
甫嶺 史織
「ほんとお前初日から思ってたけど何様なんだっつーの。いや王子様か?はっらたつなー」
「ああ?」
ヨーゼフ
「いや……何でもない、ホレ、いや……シオリ?」
今更に気づいた。その名前はちょっと……洒落か?洒落なのか?
甫嶺 史織
「えっ、もしかしてお前の認識だとまだ友達じゃなかった感じ?」ひでえ
ヨーゼフ
「いや、それでも構わんというか、お前がいいなら……?」
いやでもそれは流石に面白すぎだろう。
甫嶺 史織
「ええ……」
ヨーゼフ
エルシノアの王子の友人が《《》》
甫嶺 史織
フフ
ヨーゼフ
ホレイ・シオリだなんて。
ヨーゼフ
痛恨
予測変換に入れると逆に打ち間違えそうで入れないんだけど設定しようかなあ……
甫嶺 史織
「やっぱやめていい?俺いきなりお前の友人になる自信失くしてきた」名前名乗りあって同じクラスで同じ部屋に住んでいて……友達とすら認識されていなかった……だと?
ヨーゼフ
「い、いや、やめろその、違うんだ」
甫嶺 史織
「なんなの……どうせ俺のことなんて背景かなんかだと思ってたんだろ」
ヨーゼフ
「友人らしい友人が……今までいなかったものだから……」
甫嶺 史織
「……まあその性格じゃなあ」そりゃなあ。
ヨーゼフ
「そもそもお前は背景にするには喋りすぎだろうに。授業中もこそこそ煩いぞ」
甫嶺 史織
「喋りすぎとはよく言われるけどさー」
「仕方ねーじゃん?喋んなきゃわかんねーし。何考えてるかとか」
からからと笑いながら立ち上がって、ほら、と言うように手を差し出す。
ヨーゼフ
「それはそう、だな?」
差し出された手を取って、足に力を込めて──
甫嶺 史織
「そこそんな新事実発覚みたいな顔するところじゃねーよ?」
ヨーゼフ
「痛づっ、……そうだな」
甫嶺 史織
「何つーか……変な奴だよなあお前」
ヨーゼフ
「お前も十分変だ」
甫嶺 史織
「んなことありませーん俺は極々普通ですゥー」
ヨーゼフ
びり、と痺れた足に少しだけ顔を歪めながら、立ち上がる。
「どうだか」
甫嶺 史織
立ち上がったら、手は放して。どうせ一人で歩けるだろう。
「処理班……、も、もうすぐ来るな」べちょべちょに濡れた上着を脱いで、ようやく雨の上がった空を見る。
!SYSTEM
背景を変更 by 甫嶺 史織
無題
ヨーゼフ
「ああ」
甫嶺 史織
そっ…
ヨーゼフ
「……風邪ひきそうだな」
甫嶺 史織
「ひいたらお前のせいだからな。責任とれよよっちゃん」
ヨーゼフ
「……なんだその呼び方は」
ヨーゼフ
仕事がよお……
甫嶺 史織
「えー?なんかヨーゼフって口に馴染まねえし」
いいだろよっちゃん。イカみたいで。
ヨーゼフ
イカ?
甫嶺 史織
まさかよっちゃんイカをご存じないとはね──
ヨーゼフ
知るわけなかろうよ?
甫嶺 史織
「俺お粥は卵派だからよろしく」
ヨーゼフ
「……勝手に食べろ」
甫嶺 史織
「はー??自分のせいで風邪ひいた友達にやさしくすることもできねえのかよ」
ヨーゼフ
「そ、それは」
甫嶺 史織
「は~」
ヨーゼフ
「……逆に俺が風邪をひいたら?」一応聞いておこう。
甫嶺 史織
「知ってるか?馬鹿は風邪ひかないって言い伝えが日本にはあんだよ」
ヨーゼフ
「自分から馬鹿だと……?」
甫嶺 史織
「なんで俺に押し付けてんだよお前だお前」
ヨーゼフ
「…………お、お前なあ」
そんなやりとりの傍らで。遅れていた処理班が到着して、早速治療やカバーのために動き始める。
ヨーゼフ
……俺に死ぬなよと言うくらいなら、お前も死ぬなよ、とか。
言えたことはたぶん、沢山あったんだろうけど。
とにかくあの時は、投げかけられた言葉にひたすらいっぱいいっぱいで。
どうにかこうにか、絞り出した一言は──
甫嶺 史織
慌ただしく動き回る周囲を、何か手伝うことはないかと探して自然とヨーゼフから離れていく。
ヨーゼフ
「なあ、シオリ」
甫嶺 史織
「うん?」
ヨーゼフ
呼び止めて、隣へと追いついて。
空の一点を指差して。
甫嶺 史織
指差された方向へ、自然と目を向ける。
ヨーゼフ
「見てみろ。二重虹だ」
甫嶺 史織
「ん、……おー」
「あっはは。すげー」楽しそうに笑って、周囲へもそれを伝える。
作業の手を止めて空を眺める人が居たり、端末で写真を撮ろうとして怒られる人が居たり。
そんな、ちょっとばかり事件の後にしては呑気な空気が流れて──
甫嶺 史織
こんなもの かな?
ヨーゼフ
──二重虹を見ると、幸せになれるという。
そんなことを言ったのは、確かこの世にもういない誰かで。
甫嶺 史織
(おっ ゆっくりどうぞよ──)
ヨーゼフ
oh
スマネエチョットダケ
甫嶺 史織
ええんやで
ヨーゼフ
その事実は容赦なく、この俺のことすら打ちのめしたけれど。
甫嶺 史織
〆はまかせた
ヨーゼフ
だが、百聞は一見に如かず、とはよく言ったもので。
その日見た青い空と架かる二つの虹は、どこか自暴自棄になっていた心を明るくするのには十分だった。
そして、隣で空を見上げていた友人も、きっとそうだったのだろう──というのは、思い込みが激しいだろうか。
 
それでも、以来よく晴れあがった空を見るたび、俺は願わずにはいられないのだ。
明日天気になあれ」、と。
 

 
ヨーゼフ
こんな
かんじで──
甫嶺 史織
フフ
!SYSTEM
背景を削除 by 甫嶺 史織
甫嶺 史織


──────────────────────

ダブルクロス The 3rd Edition
霹靂に、晴天と虹を。

──────────────────────

甫嶺 史織
そっ
以上
ヨーゼフ
フフ
甫嶺 史織
かな!
ヨーゼフ
ありがとう──
甫嶺 史織
おつかれさまーーー!!
ではログは任せとけ
ヨーゼフ
こちらこそ~~!!
時間ギリギリだ アリガトネ
甫嶺 史織
うむうむ ありがっとー
ヨーゼフ
コチラコソ
退出!

BGMリスト

背景リスト

背景
BGM