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氷の下に、芽吹くのは

20210405_0

!SYSTEM
龍堂 朔が入室しました
龍堂 朔
にゅ
!SYSTEM
秋山 華が入室しました
秋山 華
龍堂 朔
やあ
秋山 華
どうも
龍堂 朔
久しぶりだね秋山さん
秋山 華
やめよやめよ
龍堂 朔
じゃあ背景描写を任せつつ 適当なBGMでも
秋山 華
急に情緒壊れそうになるから
龍堂 朔
さがしてこよう
!SYSTEM
BGMを変更 by 龍堂 朔
無題100%
龍堂 朔
風鈴が入ってるな……ちょっとちがうか
秋山 華
なんでもいいですよ?
!SYSTEM
BGMを変更 by 龍堂 朔
無題100%
龍堂 朔
こっちのがすきだな
これにしようか
秋山 華
ではそれで
!SYSTEM
背景を変更 by 龍堂 朔
昼空/(C)きまぐれアフター
秋山 華
なんか……なんかしてる?
龍堂 朔
いやわたしは
とくに
>じゃあ背景描写を任せつつ 適当なBGMでも
秋山 華
でははじめようか?
龍堂 朔
うん
背景描写待ってました
 
 
―――――――――――――――――――――――――――――――
1年半……経つか経たないかくらい前のこと。
U市支部には大層お人好しなことで有名な職員と、
つい半年ほど前に他県の支部から移籍してきたばかりの大層反抗的なことで有名な新人が、
……あんまり関わらずに日々お互いの仕事と任務をこなしていたそうな。
 
龍堂 朔
昔話だこれ
しかしある日。その反抗的な新人エージェントの冷淡で人嫌いで暴走気味な態度に、彼女の担当職員はついに根を上げ、
その件の、お人好しで異常に根気強い職員が後任に就くことになったそうな。
 
それで翌日、反抗的な新人エージェントこと秋山華は――早速支部に呼び出しを受けた。
無視しても良かったが、次の任務の準備もあったのでついでとばかりに足を運ぶ秋山華。
龍堂 朔
無視してもよくないよ秋山さん?
まぁ、どこに来いとも言われてないし、会わなかったら会わなかったでどうでもよい。
そんな投げやりな様子で。すれ違う誰にも目もくれず、目的の場所に淡々と向かう。
 
龍堂 朔
打ち合わせ室かどこかで待っている感じで
いいかしら?
秋山 華
いいけど
そこに行く気があんまりないんだよな?いきなり
龍堂 朔
では
その部屋の前あたりの廊下で
出会おうか
秋山 華
ではそれで
龍堂 朔
「──いやあ、参ったな」支部の廊下を歩きつつ、手元の書類を捲りため息をつく。

本当に申し訳ありません、そう言って頭を下げた前任者(後輩)の表情を思い出す。
決して、能力の低い子ではない。むしろ真面目過ぎることを引いても自分よりも有能な子だろう。
そんな彼女が──あそこまで憔悴した表情を浮かべるとは思いもしなかった。
要領が悪いから、結構もう仕事は手いっぱいで……本当なら、誰かに任せられたらと思ったんだけど。
仕方がないものは仕方がない。俺にできることなら、俺がやるべきなのだろう。
ふう、ともう一度溜息をついて視線を上げた先に。珍しく自分よりも高い人影を見つけて目を瞬く。
あれ。打ち合わせの部屋、教えてあったよな?通り過ぎようとしてない??
「あ、の──秋山、さん?」
秋山 華
請求した任務の資料を歩きながら確認し、一人頷く。
こちらに来て半年、色々とやってきたが今回も大したことはなさそうだ。
どうせ意図して大したことのない任務を振っているんだろうが。とはいえ是非難しいことをやらせてくれというほどの熱意があるわけでもない。どうでもいい。ただ、殴ってもつまらないものを殴るのもつまらないが。
声を掛けられ。そちらを一瞥する。が、すぐに書類に目を戻す。
龍堂 朔
「秋山さん?ねえ聞こえてたよね??」そんな堂々と無視しないで欲しいな??
「部屋、まだわからなかったかなごめんね」
秋山 華
もう一度そちらを見る。見覚えはない(断言)
龍堂 朔
「あの」
「ええっと」
秋山 華
「…………誰サンでしたっけ」一応の敬語
龍堂 朔
「あ、ええっと、俺は龍堂。ここの職員だよ。それであの……本日の打ち合わせ室はこちらになります
威圧感が。すごい。
秋山 華
「リュウドウ……ああ」
打ち合わせ、そういえばそんな感じのメッセージが来てたような気がしないでもない。
ということはこいつが呼び出した相手か。鉢合わせるとは、面倒だな。
龍堂 朔
「時間、取らせちゃってごめんね。一応挨拶と……そうだな、ちょっとした自己紹介くらいはさせてくれるかな」
秋山 華
「秋山華」まいねーむいず
龍堂 朔
「うん、聞いてるよ」と、微笑みながら部屋の扉を開ける。
秋山 華
「リュウドウさん。覚えました」
「それ以上何か話すべきことがありますか」
龍堂 朔
「えっ」
秋山 華
「今済んだでしょう。自己紹介」
龍堂 朔
「いやそのええっと」
「それは自己紹介とは……いわないかな?」
秋山 華
「?」
龍堂 朔
「こ、こう、もっとさ?お互いのことを知りあうために情報を交換し合う感じの」おろ……
「え、えっと、ほらお菓子と飲み物くらいなら、ごちそうするよ。飲み物は何がいい?」
秋山 華
「…………」
龍堂 朔
「ジュースでいいかな?うちの支部の自販機、あんまり種類多くないんだけど」
秋山 華
「……そういう書類とかに書いてあるんじゃないですか。知りたいこと」
龍堂の手にしてる書類を指さす。
それでも話し合いが必要なのか?と理解できなそうな顔で。
龍堂 朔
「苦手なモノとかないなら、俺が適当に選んで──」と、言いかけて。ぱちりと目を瞬く。
「書類には、そうだね。確かに君の情報は書いてあるけど」
「でも、その……君のことは書いてない、から、ね?」
秋山 華
「?」怪訝な顔
龍堂 朔
「な、なんていったら伝わるかな……ほ、ほらあの」
「企業とかが採用するときだって……面接とか、するだろう?」
「あっアメリカとかそっちの方だとそうじゃないのかな」おろ……
秋山 華
チョイスってどうやるんだっけ
龍堂 朔
へるぷの
だいすこーどの
任意項目ランダム選択
に、あるよ
秋山 華
選ぶ個数@項目1,項目2,
これかな
龍堂 朔
選ぶ個数@項目1,項目2
そうそう
秋山 華
【✔:帰る】 [×:帰らない]
龍堂 朔
なんでえ
秋山 華
気分
秋山 華
「あんまりする意味を感じないです」ポケットに手を突っ込み、建物の出口へ向かおうとする。
龍堂 朔
「えっあの秋山さん?秋山さん??」嘘だろ……
「え、ええっとお!!」
……まさかここまでとは、正直思わなかった。
後輩ちゃんはむしろよく頑張ったのかもしれないな──。
「わ、かった、今日は帰っていいから、でも」
「次!支部に来た時には時間くれるかな!」
「あっ好きなお菓子とかあったら教えて!」
「いや次じゃなくても、その次でもその次の次でもいいんだけどとにかく俺は、待ってるからね!」
秋山 華
「…………」
一回足を止めて何か言おうとするが、振り返らず返事もしない。また歩いて、去っていく。
龍堂 朔
それはもう必死な声で、去っていく背中に声をかける。
秋山 華
あれが後任者か。無害な小動物っぽいけど、面倒くさそうで嫌だな。
龍堂 朔
「待ってるね秋山さん、ちゃんと、いつか来てくれるって信じてるよー!」
きっといつか──!
龍堂 朔
くらいで
秋山 華
この支部はどうも、そういう感じだ。ドライな分、前の支部の方がマシだったかもしれない。
溜息。
秋山 華
おk
龍堂 朔
ワンシーン目カットくらいかな?
秋山 華
シーンアウト
龍堂 朔

 
それからまた少し経って。
反抗的な新人エージェントはお人好し職員に絆されて、話し合いに応じたのかというとそういうこともなく。
お人好しの職員はどこからか聞きつけた新人エージェントの好物のドーナツを用意しては彼女が支部に立ち寄るのを待ち構えていたが、そのドーナツは食べてもらえることもなく。
特に相談もなく事件を片付けては、報告も始末もせずに去ってしまう新人エーシェントに成す術もないまま、
他の職員に胃薬を差し入れられる日々を過ごしておったそうな。
 
龍堂 朔
「うっ……」ぐす……しくしく……今日も一人で食べるドーナッツは少し塩辛い……
秋山 華
『華ちゃん、話はしたくなくても、ドーナツだけでもたべてあげたら』
苦笑顔でそう伝えてきたのは同じくU市職員の森川さんだった。
不本意ながら森川さんには世話になっている。主に服の修理とか、その他壊れたものの修理とかで。
……あれから結構経ってると思うけど、まだ待ってるのだろうか。
龍堂 朔
打ち合わせ室の中で、みんな大好きミセスドーナッツのドーナッツが幾つか入った箱を机の上に置いたまま、溜息をつく。
秋山 華
ミセスかよ~
龍堂 朔
「そろそろ財布が痛いなあ……」このドーナッツは──自費なので。
秋山 華
かわいそう
龍堂 朔
毎週買いに行くにはちょっと遠くてさ…
くりすぴーくんは…
秋山 華
通りがかりに打ち合わせ室をちらっと覗く。
うわ。いる。
龍堂 朔
誰か好きな子、いるかな。ドーナッツとコーラ。
どっちも食べると夕飯が入らなくて真利亜に怒られるんだよ。困った。溜息をつきつつ、今日も駄目だったかと撤収の準備をゆっくりと始める。
秋山 華
「……」
龍堂 朔
その背中は、あまりにも哀愁に満ちていた。しょんぼり。
秋山 華
【✔:入らない】 [×:入る]
ごめん……
龍堂 朔
どうして──
どうして──
秋山さん──
どうして──
ひどいよ──
秋山 華
何かに似てるんだよなあの姿。
龍堂 朔
ションボリス……
秋山 華
あれだ。餌台に遅れて現れてもう何もないことを知った時の――リス……
龍堂 朔
ションボリス………ドングリモウナイ……
秋山 華
昔アメリカに住んでいた頃母さんがよく、庭で餌付けしていた。気がする。
龍堂 朔
ドーナッツを取り出して、ひとつもぐりと食べる。外の人影には、気が付かないまま。
もち……もち……
秋山 華
天が噛まれて騒いでたな。それでうるさいって叩いたら怒られた。
どうでもいいことを思い出した。
龍堂 朔
酷い姉だよ
秋山 華
打ち合わせ室の扉を開ける。
龍堂 朔
もち……もち…………
はっ
ドーナッツを頬張ったまま目を円くして、開かれた扉の方へ目を向ける。
秋山 華
やっぱリスに似てるわ。
龍堂 朔
「あひやまはん!」もぐもぐごくんウッつまったごほごほ
秋山 華
ずかずか入って行って、向かい……の一つずれた席に座る。
「食べていいんですか」
龍堂 朔
「えっ、あっ、も、勿論!どれがいい!?あっごめんこれは俺が食べちゃったけどほら色々買ってあるから」ごほごほと咳き込みながら、箱を開けて見せる。
秋山 華
「…………」
チョコのかかったオールドファッションを手に取り、口に運ぶ。
龍堂 朔
「秋山さんはオールドファッション派かあ」うんうん。とても嬉しそうな顔で頷く。
秋山 華
「……派閥とかあるんですか」知らん
龍堂 朔
「俺の妹はね、フレンチクルーラーが好きなんだよ。それで俺はこれがすき」と、一口食べたぽんぽんリングを指し示す。
「あ、そうだ飲み物もいる?」はいこれ、とコーラのボトルを取り出す。
──ボトルは少し汗をかいていて、冷蔵庫から取り出して少し時間が経っているのがわかるかもしれない。
秋山 華
「そうですか」興味は無いがコーラは受け取る。
取り出して時間の経っていそうなボトルに気付く。暇なのかな……。
龍堂 朔
コーラのボトルを受け取ってもらえたただそれだけのことが、まるで何か素晴らしい出来事かのように嬉しそうににこにこと笑う。
「他にもあるから、もしお腹空いてたら全部食べてもらって構わないから」と、残り8種類のドーナッツを示して。
秋山 華
多いよ???
龍堂 朔
毎週ドーナッツ10個買って待ってたんだ
秋山 華
oh...
龍堂 朔
どれが好きかまではわからなかったから…
毎週……
秋山 華
「……」もう一個食べる。ハニーディップ。
「龍堂さん」
龍堂 朔
「はい」
秋山 華
「毎週待ってたんですか」
龍堂 朔
「うん、待ってたよ。今日もそろそろ引き上げようか迷ってたところだったから、来てくれてよかった」
秋山 華
「そうですか」もぐもぐ
この人、変な人だ。
それかすごく暇な人だ。
龍堂 朔
「そろそろドーナッツに俺も他の人も飽きてきてたから本当に良かったよ」
秋山 華
「そうですか」
食べ終わる。コーラを飲む。
席を立つ。
龍堂 朔
「特に若い女の子だとこんなに食べたら太るって怒られちゃって……えっ」
「あの」
「……もう少し、お話して、いかない?」
その声はもう、懇願に近い。
秋山 華
「……話っていうのは」
「そういう話ですか」どのドーナツが好きだとか、太るとか
龍堂 朔
「え、ええっとそうだね」
「あ、でももし秋山さんが他にお話したいことがあるならなんでも」
秋山 華
「私はいいです」
「私は話したい事、無いです」
もうなにもないので、話すべきこともない。
私以外の人とやればいいと思う。
龍堂 朔
「……、そっか」苦笑しながら、ドーナッツをもう一口食べる。
「あのね、秋山さん。秋山さんが俺のことを嫌うのは、全然かまわないんだ」いや本音を言うとちょっと傷つくけど、それは置いておいて。
「でも──俺は、いや、俺達は。それでも君のことを、知りたいと思っている」
秋山 華
「そうですか」
少し困ったような顔を、したようなしていないような。
龍堂 朔
「君が、どんなひとで」
「何を抱えてここにきて、何で僕たちに協力してくれて、何で──戦おうとするのか」
「それを知りたい、知る必要がある。僕らが必要としてるのは書類に載ってる君の情報(能力)じゃなくて、(個人)だから」
秋山 華
それを聞いて眉を寄せて、目を逸らす。
「教えてあげようにも」
「もう残ってないんです。ここにいる私以外」
「だから話せることが無いんです。もういいですか」
龍堂 朔
ひとつ、瞬いて。それからゆっくり安堵したように笑う。
「そんなことはないよ、……ないと思う、よ」
「君は生きて、此処にいて。これからずっと前に歩いていけるんだから」
「もう一度見つければいいだけ、……なん、じゃないかな?」はっきり言い切れないのが何とも情けない。
「ああでも、その……少し、安心したという、か」苦笑しながら、そう呟く。
秋山 華
「……?」
龍堂 朔
「えっとね、なんていえば良いかなあ」
「残っていないことに気が付けない子も、……それでもまだ自分がちゃんと残っていることすら認められない子も、多いからね?」
「少なくとも君は、そうじゃない。十分まだ歩いていけるだけの体力は残っているんだなあ、って」
「俺はそう思ったよ。……なんて言われても困るかな」
秋山 華
ぼりぼりと頭を掻く。何を言いたいのか全然わかんない。
「要するに?」
龍堂 朔
「えーっと、そうだな。単刀直入に言うなら、君は僕が思ってたよりも弱い子ではなさそうで安心したよ」
逆説的に。──ついさっきまでは弱い子だと思ってたわけだけど。
秋山 華
成程そんな風に思ってたのか。リスのくせに。ちょっと不機嫌そうな顔になる。
「……じゃあ、もういいですか。ごちそうさまでした」
龍堂 朔
「アッ あの いやほらね、ここには結構そういう子も本当に多いんだよ?」
「あっあの秋山さん」
「俺、来週も待ってるから」
「来週もオールドファッションでいいかな?」
秋山 華
「……そうですか。私は来ません」
「任務に関する用件はメッセージで」
龍堂 朔
「うん。オールドファッションだね」
「チョコがかかってるやつのが好きかな?」
秋山 華
「……聞いてますか?」なんだこいつ
龍堂 朔
「他に食べたいものがあるならそれを用意するけど」にこにこ。
「秋山さん女の子だし、もっとお洒落なスイーツとかのが良いのかな。俺あんまり詳しくないんだけど、まり……妹に聞いてくるから」
秋山 華
こいつあれだ、笑顔で押し切ろうとするタイプ。厄介。辟易とした顔を向ける。
龍堂 朔
こればっかりは譲らない。とばかりに、笑顔を絶やさずに。
秋山 華
「……なんて言っても、もう来ません」こちらも頑固そうに。
龍堂 朔
「そう、それなら──」
持ち込んでいたらしい書類をよいしょと手に持っては、頷いて。
「──給与は振り込まれなくなると思うけど、大丈夫かな?」
秋山 華
――は?」
別に金に困って給与のためにやってるわけじゃないけど、このリスにそんな権限があるとは聞いてない
龍堂 朔
「秋山さん、報告書とか全部出してないでしょう。それを口頭報告でこれまで毎週、俺にしていたことになってるんだよ」まあ実際はされてないんだけどさ。
「ただ──流石にそろそろ俺も嘘をつき続けるのも辛いし」
「ちゃんと来てくれるならいいけど、そうじゃないならこれまでの分の報告書を全部出してもらわないとね」
はい、と差し出したA4のリストには──ずらずらと未提出書類の名前が並んでいる。
秋山 華
「報告書というのは」
量を見て思わずうわ、と声を漏らす。
龍堂 朔
「依頼達成時には報告を。──ちゃんと前任者がちゃんと説明してるはずだよ?」
龍堂 朔
ちゃんとちゃんと
秋山 華
「…………口頭報告ということで済んでるならそれでいいじゃないですか」
このリス……まさかいっちょ前に私を脅すつもりか……
龍堂 朔
「それはあくまでも『してくれるはず』という俺から君への信頼でしかなかったから」
「君がもう二度とここに来ない、というなら、そうも言っていられないね」
秋山 華
「……………」
でっかい舌打ち。ぼそっと英語でクソがとかなんとか悪態を吐く。
龍堂 朔
こくり、と頷く顔にはなんの悪意もない。至極真面目そうな顔。
秋山 華
「……………」じーっと半ば睨むように見つめる。
龍堂 朔
「俺としては、どちらでも構わないよ。文章できちんと報告してくれるなら、それはそれでありだと思っているし」
「そういう子もいるからね。口頭よりも文字のほうが自分を表現できる、って」
秋山 華
「………………」
でっかい溜息。
「…………もっと大きいドーナツ無いんですか」不服そうにミセスドの箱を指さし。
龍堂 朔
「大きいドーナッツ……?」あんまり見たことがないなあ、という顔で首を傾げる。
秋山 華
「……別にミセスドでもいいですけど」嫌いなわけじゃないんだけどさ。フワフワしたのばっかじゃさ
龍堂 朔
「好きなお店があるならそこで買っておくよ」
秋山 華
「……来れば、紙は書かなくてもいいんですか」こうなったら言質はもらう
龍堂 朔
「来て、ちゃんと報告をしてくれるなら、だね」そこはしっかり言っておこう。
来てドーナッツ受け取って帰る、は流石にさ──?
秋山 華
舌打ち。いいじゃんドーナツ食うだけで。
龍堂 朔
「……しばらくは軽いおしゃべりをしてくれたら、十分だから」苦笑
「何か話したいことがあれば話してほしいし、無いならその日にあったことでも話そう」
秋山 華
「……はあ」
それが何になるのか。やっぱりわからない。
龍堂 朔
「なんでそんなことしなきゃならないんだよ、って思うのはわかるんだけどね」
「俺もきっと君くらいの年齢の時に大人に言われてたら、そう思っただろうから」
秋山 華
「……」
龍堂 朔
「でも、俺と君は違う人間だから。言葉を尽くして、伝えようとしないとわかりあえない」
「わかりあえないままじゃさ、ちょっと寂しいだろう?」
秋山 華
「そうでもないです」
龍堂 朔
「せっかく仲間になっt」うう 手厳しい
「じゃあええっと俺が寂しいので付き合ってくれたら嬉しいな?」
「……ドーナッツはそのお代ということで、どうかな」
秋山 華
「……」
諸々頭の中で天秤にかける。
龍堂 朔
「…………」固唾を飲んで見守る。
秋山 華
報告書免除とドーナツ or よくわからない無駄話の時間
龍堂 朔
「……分かった。コーラもつけるよ」
秋山 華
食い物で釣ろうとしやがって。
「…………30分でいいなら」
龍堂 朔
「あとええっと……な、なんだろう……」女の子の喜ぶもの、猫画像とか?とか考えてたら
「!」
「うん、わかった。ありがとう秋山さん」と、嬉しそうに笑って。
秋山 華
……15分って言っとくんだったな。
龍堂 朔
にこにこ
秋山 華
仕方ない。それで決まったなら、それで。
「今日は帰ります」
「他に後出しはないですか」警戒したように振り返る。
龍堂 朔
「うん、わかった。気をつけて帰ってね」もう暗いからね
「な、……いと思う?」多分?……というかこれも後出しというか最初に話を聞いていなかったのが悪いんだよ??
秋山 華
知らんぷい。無いならいいとばかりに、さっさとその場を立ち去る。
龍堂 朔
「……あっ」この残りのドーナッツ、秋山さんにあげればよかったなあ……などど考えつつ、事務所に戻る。まだまだ今日の仕事は終わらない──
秋山 華
シーンアウト?
龍堂 朔
っかな
秋山 華
おk

 
――そういう感じで、毎週30分の面談と引き換えに報告書免除をもぎ取った新人エージェント。
そんなに書き仕事が嫌いなんだろうか……。
龍堂 朔
※なお、「報告書」は免除されたが、「始末書」は免除されていないので積み上がって行っているのである
秋山 華
後出し!!!
あるじゃねえか!!
龍堂 朔
ちゃんと前任者が説明しているはずですよ秋山さん
秋山 華
しらないですきいてないです
龍堂 朔
人の話は聞こうね
秋山 華
声ちっせえんだよ前任者
龍堂 朔
後輩ちゃんを威嚇しないであげてよお
秋山 華
ドゥルルル
龍堂 朔
きっと小さくて真面目で可愛らしいお嬢さんなんだよ……
その他に積みあがっている始末書があるとも知らずに……。
仕方なく毎週打ち合わせ室に赴いては、ドーナツを食い、コーラを飲み。
お人好し職員の話を聞き流し、自分からは特に何も話そうとせず。
時折、気が向いたように、ぽつりと聞かれたことにだけ答えて。
そんな風に過ごすのがようやく恒例化した頃には、もう風の冷たい季節になっていたそうな。
 
その日は、明け方から雪が降っていた。
新人エージェントは、いつものように任務を受け、いつものように単身で、丸一日かけてターゲットを追い詰めたそうな。
そしていつものように。走っていって――壊した。
とても楽しそうに。
 
龍堂 朔
ハナちゃん…
秋山 華
――……」
沈黙したジャームを見下ろし、小さく浮かべていた笑みを消す。
龍堂 朔
ハナちゃんがこう 静止を受けてとまらなかったので支部に連絡が来た みたいな
秋山 華
少しこちらも被弾しすぎたかもしれない。
秋山 華
うん
龍堂 朔
そんな感じでよいかな
秋山 華
よいよ
龍堂 朔
OK
龍堂 朔
「ッあ、きやまさ──」連絡を受けて、車を飛ばす──にも雪のせいでスピードも出せず、現場へ駆け付けたのはつい先ほど。車を適当に駐車して、追いついた先に見つけた姿に言葉を失う。
秋山 華
ややふらつく。それはどうでもいいけど、少し悲しい。もう終わっちゃった。
龍堂 朔
「っ、ぅ──」UGNの、真っ当な戦闘要員のエージェントなら見慣れた光景なのだろう、と思うんだけど、ね。吐き気を飲み込んで、歩く。
「秋山さん」
秋山 華
振り向かない。ぎしぎしする竜化した右腕を、物足りなそうに握ったり開いたりしている。
龍堂 朔
「秋山さん」先ほどより少しだけ大きな声で、もう一度名前を呼ぶ、
秋山 華
「……うるさいな。なに」
龍堂 朔
「連絡が来たよ。こちらからの指示を、故意に一部無視したみたいだね」
秋山 華
「……増援は必要なかったし、待ってたら逃げられてた」
龍堂 朔
「それでもいいと判断したから、こちらは撤退の指示を出したんだよ」普段よりもワントーン低い、静かな声。
「無用な被害を出してまで、すぐに討伐しなければならないジャームではなかった」
秋山 華
「誰も巻き込んでない」
龍堂 朔
「……これの、どこが」言いながら、周囲を見渡す。──倒れた電柱、ひしゃげた車、抉り取られたコンクリートの地面。
「怪我人や死人が出なかったのは、君のおかげじゃない。君をフォローした他の子達の功績だ」
「ねえ、思うまま力を振るうのはそんなに楽しかったかな、秋山さん」
秋山 華
「はは」
「楽しいよ」振り返る。半ば、憎悪をこめて。
「だから止めないでよ」
龍堂 朔
「──……」つかつかと無言で歩み寄り、手を振りあげて。思い切り、その頬を平手で打とうとする。
秋山 華
反射的に払う。一応、制御はかけて。
「触るな」
龍堂 朔
「ッ、」流石に、無理か。払われた腕を覆う袖が引き裂けるのを見ながら、ため息をついた。
「秋山さん。衝動に飲み込まれて壊すだけなら、君は──ただの人殺しだ」酷く残酷だけれど、確かな事実を口にする声は、少しだけ震えた。
「そうじゃないはずだよ、君は」
秋山 華
「あはは」
何を言っているんだこの人は。つい、笑ってしまう。
「いや。人殺しだろ。何を今更」
「是非そうなってくれと私に言ってきたのはあなた達(UGN)のはずだけど」
龍堂 朔
「違う。──それは、違う」ぐっと拳を握る。
「他人を馬鹿にするのも、いい加減にしろ。いつまで拗ねているつもりなんだ、高校生にもなって」
秋山 華
「あ?」
龍堂 朔
「可哀そうだね、辛かったね、大変だったね。だから仕方ないよ、何かを壊してもだなんて」
「俺は、絶対に言わない」
「君が誰かを、君自身を壊していい理由なんて、俺は与えてやるつもりはないよ」
秋山 華
「そう。あんたがそうじゃなくても――そういう風になってるもんはなってるじゃん」
龍堂 朔
「そう思い込みたいだけだろう、君は。その方が楽だから」
秋山 華
「じゃあなに? 次は、命令を聞いて、慎重に、周りを壊さないように、標的だけを壊せばいい?」
「怒られないように、楽しくさ」
「何が違うの」
「何が違うんだよ」
龍堂 朔
「君の心は、もうずっと前からちゃんと抗っているんだよ。衝動に──レネゲイドのもたらす、本能に」
「人であるために、……ずっと。その声をちゃんと聞いてあげないと、きっと君は何時か後悔する」
「化け物になりたいなら、楽しく壊すことだけ続けて居たかったなら。君はとっくに、そうなっていた筈だから」
「だから、……」
秋山 華
「だから?」
「私はそうなったらそうなったで、いい」
龍堂 朔
「……、……」ゆっくりと、首を横に振る。
「……悲しむ人が沢山でるよ」
秋山 華
「そうなったら、私みたいのを呼んできて。壊しあえば、きっとお互い楽しいし」
龍堂 朔
「そういうことじゃないよ。君がいなくなったら、悲しむ人がいる、って言ってるんだ」
「……君は子供だね、秋山さん」苦笑するような、悲しむような。そんな顔で
秋山 華
「馬鹿にしてんの?」
龍堂 朔
「事実を述べているだけだよ。自分しか見えない人間のことを、子供って言うんだ」ふ、と笑いながら着ていたコートを脱いで渡す。
「そろそろ処理班が来るから。邪魔にならないうちに帰ろうか」
秋山 華
「……いらない」投げた自分のコートを拾い上げて、がくんと膝を付く。
龍堂 朔
「秋山さん!?」慌てた様子で駆け寄りながら、端末で何処かへ連絡をとる。
「はい、龍堂です、救護班の到着は──」
秋山 華
「うるさい。いらないっていってんだろッ」
コートを肩にかけて乱暴にフードを被る。
「帰る」
龍堂 朔
「了解しました。では現地で──」通信先との連絡を優先し、返答はしないものの立ち去ることは許さないと言うように異形の腕を掴む。
秋山 華
「触んな」
龍堂 朔
「本当に嫌なら、振り払えばいい。君にはできるはずだ」
秋山 華
「いまやったらあんたの腕が吹っ飛ぶよ」
龍堂 朔
「それで君が満足するなら、かまわないよ」正気の沙汰ではないセリフを、当たり前のように口にして。
秋山 華
「頭おかしいんじゃないの」
龍堂 朔
「どうかな、……こんなところに長くいると、ちょっと感覚が狂ってるかもしれないね?」
秋山 華
「人のこと散々言っといてそれ?」
龍堂 朔
「今の君よりはそんな俺に説教されるくらい質が悪い、ってことだよ秋山さん」
秋山 華
「リスの癖に」舌打ち
龍堂 朔
「リス」リス??
秋山 華
「離して」
龍堂 朔
「離さない」
秋山 華
「触られてると腕が戻せない」
龍堂 朔
「というか何かな今のリスって?」
秋山 華
無視して尻尾を消す。
龍堂 朔
「ねえ秋山さん??」
龍堂 朔
くらいで
シーンアウトかしら?
秋山 華
「いいから早く離してよ。……行かないから」溜息を吐きながら
秋山 華
おっと
龍堂 朔
「……うん」少しだけ微笑んで、手を放す。
龍堂 朔
だいじょうぶ
秋山 華
じゃあこれで
アウト
龍堂 朔
それから空いた手で、フードを被ったままの頭を撫でて。
秋山 華
「触んな」
龍堂 朔
「はいはい」
龍堂 朔
いじょ
秋山 華
うい
龍堂 朔

 
そうして。この後にもまた少し何かあって。季節が巡って、春が来た。
反抗的な新人エージェントは少し、大人しくなったという噂で。
少なくとも支部の顔見知った人とすれ違えば不愛想に会釈する程度には軟化したとかで。
かと思えばお人好し職員が何かの報告の電話を取り、悲鳴のようにその名前を叫んで事務所を飛び出して行ったりとか。
そんな感じになったそうな――
 
龍堂 朔
あきやまさーーーーーーーーん!?
秋山 華
いや。手加減したんですけど
つい……?
龍堂 朔
今日は今のところ呼び出しはない。ちなみにドーナッツ屋に今朝寄ったら、ついに「いつもありがとうございます」と言われた。
秋山 華
ミーティングルームでいい???
龍堂 朔
ええで
龍堂 朔
「はー……」今日の残り業務の量を考えたらちょっと憂鬱になってきたなあ。いや自分で増やしたのが殆どだから文句は言わないよ。
ノックして部屋に入る。
秋山 華
真っ先に報酬(?)のドーナツの箱を確認し、頷く。
龍堂 朔
「ああ、こんにちは秋山さん」
秋山 華
「はい」向かいの、一つずれた席に座る。ここが定位置。
龍堂 朔
「今週はどうだった?」机の上にはコーラもあるよ。
秋山 華
「何か損害報告上がってました?」
上がってないだろう。きちんと手加減したもの。ふふんと鼻を鳴らしそうな雰囲気でオールドファッションを手に取る。
龍堂 朔
「今週は──うん、大丈夫だね」
秋山 華
ドヤハナッ
龍堂 朔
「本当に随分と減ったね、偉いよ秋山さん」
「あの量の始末書は、僕も書かせるのが忍びないからね……」
秋山 華
目を逸らしてドーナツをかじる。
龍堂 朔
「あはは。そうだな、任務以外だと……学校とかはどう?」
龍堂 朔
完全にカウンセリングの先生なんだよなって……
秋山 華
「学校」また謎の質問来たな……
「学校がどうというのは」
秋山 華
まぁ
龍堂 朔
「ええっとほら、何か楽しいことがあったかなとか、困ってることはないかなとか……」
秋山 華
カウンセリングが必要な子供ではあるから仕方ないよ……
秋山 華
「特には。定期考査も終わって無事進級します」
龍堂 朔
「そっかあ……」友人の話とか、一切してもらえないのは俺が信頼されてないのかそれとも……というのは実は気になる。
秋山 華
「このピンクのやつなんですか。ストロベリー?」ドーナツの箱に手を伸ばしながら
龍堂 朔
「えーっと……ああそれはサクラもちもちドーナッツ、だっけなあ」
龍堂 朔
今日はくりすぴーだよ
秋山 華
「サクラ」
龍堂 朔
「うん、サクラ味」
秋山 華
「サクラって味あったんですね。ああ、チェリーか」
龍堂 朔
「チェリーとは少し違う……かな」
秋山 華
「これは龍堂さんのですか」いかにも好きそうな味だが
龍堂 朔
「秋山さんが食べたいならどうぞ。いらないなら俺が貰おうかな」
秋山 華
「じゃあもらいます」
龍堂 朔
「うん」にこにこ
秋山 華
もぐ
龍堂 朔
にこにこ……
秋山 華
【✔:ちょとにがて】 [×:わりとすき]
龍堂 朔
どうして……
秋山 華
「…………」ビミョウな顔
龍堂 朔
「あー……」
秋山 華
無言で半分になったドーナツを差し出す。
龍堂 朔
「ああ、うん」とつい癖で普通に受け取っちゃったけどJKの食べかけをもらうのって──マズいだろうか。いや意識してるほうが気持ち悪いだろうか。
「え、ええっとお」
「あの」
「うん」
秋山 華
特に気にしてない様子でコーラを飲んでいる。
龍堂 朔
「ええっと……………」たすけてまりあ。おれはどうするべきなのかな──!?
秋山 華
「……ドーナツはストロベリーの方が合いますね」
龍堂 朔
「えっ、ああそうかなあ」
気にしてない感じで。普通に、冷静に、こう、何でもない感じでドーナッツを口に──運ぶ!
「俺は結構嫌いじゃない、かな」もぐ
というか何なら、好きだな。
秋山 華
「そうですか」
窓の方を眺めて肩を竦める。最近は30分が長いと感じなくなってきた。
龍堂 朔
フフ
秋山さんが時計見る回数減ったなあって
打とうとしてた
秋山 華
フフ
龍堂 朔
「今度はストロベリーのを買ってくるよ」
いいながら、またつい微笑んでしまう。
指摘したら怒られそうだからしないけれど。この面談中に時計を見る回数が随分と減った。
秋山 華
「はい」
笑うところあっただろうか。まぁ――この人はいつもこんな感じだ。
龍堂 朔
「さて。じゃあ来週もこんな感じで、ぜひ俺の呼び出しがかからないようにお願いするよ」
秋山 華
「前向きに善処します」
龍堂 朔
「それ日本だと結構NOの意味になるんだって知ってて使ってる??」
秋山 華
「日本語って便利な時は便利ですよね」
龍堂 朔
「頼むよ秋山さん……来週はちょっと仕事の量が酷いんだから……」
秋山 華
「龍堂さんは、普通に仕事引き受けすぎだと思いますよ」
龍堂 朔
「そうかな。でも俺しかできないんだから、仕方ないよ。ほら秋山さんも本当なら俺が担当するはずじゃなかったしね?」
秋山 華
「私は誰が担当でも別に構いませんけど」
龍堂 朔
「そ、そこは嘘でも龍堂さんが担当がいいですって言って欲しかったなー……」
「うう……そう言ってもらえるよう精進します……」しょぼ……
秋山 華
「私の担当が負担になってるなら誰かと替わるか、きちんと休みを取ってください」
龍堂 朔
「う、うーん……」まだちょっと他の職員に任せるには秋山さんは不安定すぎるかな。……とは言えないからなあ、流石に。
「支部長と相談します」
秋山 華
まぁ不安がられてるのはわかるけど。倒れられてもしょうがない。
龍堂 朔
「ま、秋山さんが高校を卒業するくらいまでは見守るつもりだからさ」
「それまで俺の負担が減るように頑張ってくれるとうれしいなー」
秋山 華
「来週中は、なんとかします」しょうがないからなんとかする
龍堂 朔
「はい。どうもありがとう」柔和な笑みを浮かべて、書類を分厚いファイルにしまい込む。
「それじゃ、俺からはこのくらいかな。他に話したいことはある?」
秋山 華
それが面談の終わりの合図のように、箱からもう一個ドーナツを取り上げて席を立つ。
「また来週」
龍堂 朔
「うん。また来週ね。まだ結構夜は寒いから、暖かくして帰るようにね」
ドーナッツの入っていた空箱を畳みながら、そんなお節介な言葉をかけて。
秋山 華
「はい」ドーナツをもっぐと頬張りながらひらっと軽く手を振って、部屋を出ていき。
龍堂 朔
「あ」
秋山 華
「ん」なんですか
龍堂 朔
「支部から駅までの帰り道さ、もし時間があるなら川沿いを歩いてみるといいよ」
秋山 華
「?」
龍堂 朔
「桜。この時期ね、すごいきれいなんだよ」
「きっと気に入ると思う」
秋山 華
「はあ」あんまりピンと来てない顔で曖昧に頷き。
龍堂 朔
うんうん、と頷いている途中でファイルを手から取り落として床に書類が散らばる。
「あああ」
秋山 華
「あー」落っことしそうだなと思ったらやっぱり落っことした。
龍堂 朔
「ああいやうん大丈夫なのでこちらは……早く帰ってね……」
秋山 華
近くに散らばってきたやつを雑に拾って返す。
龍堂 朔
「ありがとう……」
秋山 華
「じゃ。お疲れ様です」
去る。
龍堂 朔
「お疲れ様」よいしょよいしょ、と拾い集めながらその背を見送って。
秋山 華
フウー
龍堂 朔
さて。──もうひと仕事して、なるべく早く帰らないと。
真利亜に怒られる前に、ね。
龍堂 朔
いじょ
う!
秋山 華
おつかれさまです
龍堂 朔
おつ!
じゃ、ログはまかせてもろて
お疲れ様でした。
秋山 華
さんきゅ~
!SYSTEM
秋山 華が退室しました

!SYSTEM
背景を削除 by 龍堂 朔
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ダブルクロス The 3rd Edition
氷の下に、芽吹くのは

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